親子関係とスピリチュアル 20190706

スピリチュアルな世界では、子供は親を選んで生まれてくると言われます。

それが本当かどうか、科学では証明されていませんが、私たちの本質は肉体ではなく魂やスピリットで、この人生が終わるといつかまた生まれ変わるだろうと考える人の多くは、私たち人間は偶然にして親の元に生まれるのではないだろうと考えてます。

 

だとするなら、あなたはどうして親を親として選んだのでしょう。

あなたの子供は、なぜあなたの元にやって来たのでしょう。

 

一般的には男性より女性の方が、スピリチュアルな世界を受け入れる人が多いと言われます。

生まれ変わりや前世・未来世が本当に存在するのかは、今のところ科学で証明されていませんが、特に女性は妊娠すると「赤ちゃんは自分を母親に選んでここにやって来る」と考える方が少なくないようです。

そして、時々お母さん方から、赤ちゃんが成長して話せるようになると「生まれる前に自分がどこにいたか」や、遠い遠い昔のことを自分に話してくれたと聞いたことがありますが、本当に興味深いですね。

 

さて、生きていれば、誰でも悩んだり迷ったり困難を経験することがあって、私達はその度に、今の自分にできる範囲で取り組むわけですが、大人になった自分に深く影響を与えているものの1つは、子どもの頃から思春期にかけての親との関係です。

 

そこで、あなたは自分をどんな人間だと思っていますか?

例えば、履歴書に自分の長所・短所や性格をどう書き込みますか?

 

なぜ自分のことをそう思っているのでしょう。

いつからそう思うようになりましたか。

 

それを辿っていくと、たいてい子供の頃や思春期の頃の思い出やエピソードに行き当たるものです。

誰かから評価されたり批判されたような体験は、誰にでもあるものですが、その中で最も自分の奥深くに残っているのは、親や祖父母からの言葉(時には教師から)です。

 

あなたは子供の頃から思春期にかけて、大人達からどんな子だと言われたことがありますか?

 

その時に受け取った言葉や評価は「私はこういう人間だ」という、決め付けや思い込みに似た考えに影響を与えていることがあります。

 

それはもしかしたら「お前は@@(例えば、後継ぎだとか、特定の職業)になるべきだ」かもしれないし、「あなたは@@な子ね」かもしれません。

または、「あなたの@@なところは、素晴らしい/残念だ」かもしれません。

 

親や祖父母、大人達に言われた言葉は、肯定的であれ否定的であれ、純粋で素直な子供の心と体に刻み込まれ、やがて自分を表したり説明する言葉に変わります。

それが先の長い人生を決めてしまうことだってあります。

 

なかには肯定的な言葉を言われて、ますますそうなろうと振る舞う子供もいます。

そうなれたら、親や祖父母、周りの大人たちを喜ばせることができるからです。

 

けれどそれが習慣になるうちに、その子は喜びを感じているはずだったのに、いつの間にか悲しみや怒りを感じるようになることがあります。

周りを喜ばせようと頭で考えて、そう振る舞っているうちに、本当の自分を表現できなくなっていくからです。

 

もしもあなたが子供の頃、大人の言う通りに振舞っていたり、「良い子」と言われたにもかかわらず、今、生きる意味や喜びを感じられないなら、今の自分の本当の気持ちに正直になることを許しましょう。

癒しはありのままを受け入れることから始まります。

 

本来多くの子供は、その子なりに面白くて楽しく感じる物事が好きです。

例えば、歌ったり、おかしなダンスや動きを真似て楽しんだり、動くものをジッと観察したり、温かく柔らかな動物に触れたがります。

 

そして笑うのが好きです。

特に大好きな両親や祖父母が笑ってくれると、まるで天国にいるかのような嬉しい気持ちになります。

だから、ますます大人たちを喜ばせようとします。

それは、その場に愛と安心を感じられるからです。

 

けれど、もし親や祖父母に嫌われたり大人たちを怒らせたりすれば、たちまちそこにいるのが苦痛で、悲しくなったり怖くてたまらなくなります。

でも小さな子供たちに逃げ場はありません。

だから、どうにか大人たちに愛されようとします。

 

身体は小さく、まだ体力も知恵もない子供にとって、親や祖父母は自分の全世界をどうにでもできる、絶対的な支配者であり管理者のようなものです。

もしも大人たちが「良い人たち」なら、それはまるで神や女神のようですが、残念ながら現実の大人は全知全能の賢者ではありません。

親も祖父母の未完成の存在であり、いつも「良い大人」ではいられません。

 

けれど大人にどんな理由があろうと、大人たちに言われた言葉は幼い人間の心と体に大きな影響を与えます。

お前は@@になるべきだ」

「あなたは@@な子ね」

「あなたの@@なところは素晴らしい/残念だ」

たとえそれらが自分の背中を押すものであれ、否定したり制限するものであれ、大人になってからも、その子の振る舞いや生き方に影響を与えます。

子供は親や祖父母を無条件に信頼し、尊敬したいと思っているからこそ、その言葉を素直に受け取ります。

 

そして

「私は@@な人間だから/私は@@だから」

という考えが、人生におけるさまざまな可能性に対する反応として現れます。

 

例えば、あなたは普段少し難しそうなことに取り組まなくてはならない時、どう思うことが多いですか?

 

もしも自分について肯定的な考えを持っているなら、きっと前向きに物事に取り組めるでしょう。

でも否定的な考えを持っているなら、自分を制限したり抑圧し、さまざまな能力を十分には発揮できていないかもしれません。

 

私たちは人生を通して変化し成長し続け、それを分かりやすく体験できるのは受験・進学・就職・結婚・出産などの大きなイベントですが、実際にはそれだけではありません。

子供には子供の、大人には大人の、自分を成長させるためのレッスンが日常にたくさん散りばめられています。

そしてそれを支えてくれるのは、親や他の誰かではなく「きっと私/僕にはできる」という自分自身の肯定的な気持ちで、それは自己肯定感とも言われます。

 

自分の可能性を信じることができれば、人生において何かに取り組まなくてはならない時に、未来を前向きに、時には楽観的にさえ捉えることができます。

そして世界のどこに行き、どんな人たちに出会っても、幸せを体験することができるでしょう。

 

だから、もしも子供の頃に自分を信じられなくなるような、誰かからの否定的な言葉や評価を受け取ったなら、それは早く手放して自分の素晴らしい能力に気付きましょう。

自分がどんな人間なのかをいつも体験しているのは、あなた自身です。

 

そしてその反面、自分の子供や身の周りの子供達に、自分が何をどう言っているのかにも注意を払いたいものですね。

私たち大人の言葉は、子供達の「今」だけではなく「未来」にも影響を与えるからです。

 

そしてもしも子供たちの幸せを願うなら、まずは私たち大人が自分の可能性を信じて未来を明るく思い描き、日々の暮らしを楽しみたいものです。

 

「大切なのは、親が子供の“光”になることですね」

あるお母さんがこう言われました。

大切なのは、「自分がどんな人間なのか」を年長者から教えられるのではなく、自分の力でそれに気付いていくことですが、経験の少ない年少者は年長者から何かを感じ取るものです。

 

人は誰でも、親ではなく自分自身の気持ちや考えに従って生きる時、真の自由と喜びを体験できます。

なぜなら、スピリチュアルな観点において、私たちは親の分身ではなく独立した尊い存在であり、真の自由と喜びを体験することが、誰もが探している「生きる意味と人生の目的」の1つだからです。

 

また別のお母さんは、こんなふうに話して下さいました。

「親が子供にしてあげられることには限りがありますが、子供にも子供の霊的領域(ハイヤーセルフ、直感や叡智の源)があって、ガイド(守護霊)がいるんですよね。」

私たちは皆それぞれの道を生きていくものですが、いつまでも親が傍にいてくれることもなければ、私達大人が子供の傍にいてあげることもできません。

 

あなたは、これまでどんな親子関係を体験しましたか/体験していますか?

親子関係の喜びも、時に感じる難しさも、愛ゆえなのかもしれませんが、霊的な癒しの世界では、本来、愛があるところに怒りや悲しみはないと言われます。

 

あなたは、自分をどんな人間だと思っていますか?

もし否定的な考えが思い浮かぶなら、今すぐそれを手放して肯定的なものに変えましょう。

そうすれば誰もが未来を自分らしく、より幸せに変えていくことができます。

 

何かそのための方法を知っていますか?

子供としてのあなたと、親としてのあなた、そして大切な人達に癒しとたくさんの愛がありますように。

 

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